2025年11月、ついにエジプト旅行者が待ちに待った 大エジプト博物館(GEM:Grand Egyptian Museum) が正式オープンしました。建設開始から20年以上、延期を重ね「本当に開くの?」と言われ続けてきた巨大プロジェクトが、ついに現実のものになりました。
今回、オープン直後のタイミングで実際に足を運んできたのですが、ひとことで言うなら
「世界最大級の古代エジプト博物館は、想像以上に未来的で圧倒的」
これまでカイロ中心部にあった旧エジプト考古学博物館とはまったく別物で、展示の見せ方、保存状態、動線、建築デザイン、すべてが新しくアップデートされていました。特に、入口で迎えてくれる 巨大なラムセス2世像 の迫力は、写真で見るのとは比べものになりません。
この記事では、
- チケット情報(2025年版)
- アクセス方法
- 館内の見どころや回り方
- 混雑状況や注意点
など、実際に訪れて感じたことを含めて詳しく紹介していきます。
これから訪れる方がスムーズに楽しめるようにまとめました。エジプト旅行の計画に、ぜひ参考にしてみてください
※ 本記事の内容は、筆者が2025年11月に大エジプト博物館を訪問した際の情報を元にまとめています。現地の状況は変更となる場合があります。
大エジプト博物館(GEM)とは?

大エジプト博物館(Grand Egyptian Museum / GEM)は、2025年に正式オープンした、世界最大級の古代エジプト専門博物館 です。ギザの三大ピラミッドのすぐ近くに位置し、敷地面積は東京ドーム約10個分とも言われる規模。建物自体が巨大な三角形をモチーフにした近未来的なデザインで、外観からすでに圧倒されます。
館内には、旧エジプト考古学博物館から移された展示品を含め、10万点以上の遺物を収蔵し、そのうち5万点以上を展示。
特にツタンカーメン王の副葬品は、発掘以来初めて 「ほぼすべて」 が一か所に集結し、世界中のエジプトファンが最も注目するポイントになっています。
日本(JICA)との深い関わり
実はこの巨大プロジェクト、エジプト政府だけでは実現できなかったと言われています。そこに大きく貢献したのが 日本の支援、とくにJICA(国際協力機構) です。
JICAは総額「842億5,000万円」の円借款で支援
JICAはエジプト政府に対し、総額842億5,000万円(第1期・第2期の合計)の円借款を供与。これは博物館の建設費用・展示整備・保存修復センターの整備など、GEMプロジェクトの中核部分に使われました。
この支援により、
- 博物館の建設資金の大部分が安定
- 保存修復ラボが世界最高レベルに
- 展示方法・展示キュレーションに日本の技術が導入
- 博物館スタッフへの研修・人材育成も日本がサポートと、「日本×エジプト」 の協力体制は想像以上に深いものとなっています。
● 日本の専門家がツタンカーメン展示の保存に貢献
特に有名なのは、保存修復センター(Conservation Center)への日本の関与。ツタンカーメンの戦車や副葬品など、繊細で劣化が進んでいた遺物の修復作業には、日本の保存科学者や技術者が多数参加しています。
チケット情報(2025年最新)

大エジプト博物館のチケットは、公式サイトからオンラインで購入可能です。入場時は QRコードの提示 でスムーズに入場できます。混雑することが多いため、事前にオンラインで購入することをおすすめします。
▶︎公式サイト:https://gem.eg
- 大人:EGP 1,450(1EGP=約3.2円で約4,600円)
- 学生・子供(6歳から12歳):EGP 730
- 6歳未満:無料
当日券について
実際に現地のチケットオフィスで当日券を購入することは可能でした。しかし、公式サイトでは 12月1日以降はチケットがオンラインのみで販売される とアナウンスされているため、今後は現地での当日券購入ができなくなる可能性があります。
営業時間
大エジプト博物館(GEM)の営業時間は曜日によって異なります。土曜日と水曜日は、GEM Complex(レストランやお土産店があるエリア) が夜10時まで開館し、ギャラリーは夜9時までと営業時間が長くなっています。それ以外の曜日は、GEM Complexは夜7時まで、ギャラリーは夜6時までで、やや早く閉まりますので注意が必要です。
土曜日と水曜日以外
- GEM Complex: 8:30 AM – 7 PM
- Galleries: 9 AM – 6 PM
- 最終チケット購入: 5 PM
土曜日と水曜日
- GEM Complex: 8:30 AM – 10 PM
- Galleries: 9 AM – 9 PM
- 最終チケット購入: 8 PM
アクセス方法(ギザ・ピラミッドエリアからも近い)
大エジプト博物館(GEM)は、ギザの三大ピラミッドから非常に近い場所にあります。ピラミッドの入口から博物館まで、車で約10〜15分ほど。そのため、ギザ観光のスケジュールに組み込みやすいのが大きな魅力です。
実際、地元ガイドやツアー会社からも「午前にピラミッド、午後にGEM」という回り方が最も効率的と勧められています。理由は、ピラミッドは早朝が空いていて涼しい一方、博物館は屋内で過ごしやすいためです。
カイロ市内からの主な移動手段(Uber)
エジプト・カイロで最も使いやすい移動手段のひとつが Uber です。
- 料金が明確で、ぼったくりの心配が少ない
- ピラミッド入口からGEMまで:10〜15分程度
- カイロ中心部(タハリール広場周辺)からGEMまで:約20〜30分
ただし、博物館の入口はやや分かりづらいため、アプリで正確に 「Grand Egyptian Museum」 と設定するのが安心です。
注意点
- 少し料金は高くなりますが、「Comfort」車両を選ぶと、比較的新しい車両と高評価のドライバーが配車されるため、煩わしいやり取りを避けやすくなります。
- Uberドライバーの中には、アプリ上での取引をキャンセルして現金支払いを要求してくる場合があります。
- 現金取引を要求された場合、追加料金を請求されることがあるため、その場合はキャンセルして再配車するのがおすすめです。
エジプト旅行でよくあるトラブルや注意点についてはこちらの記事をご覧ください⬇️
旅のおすすめ動線
「早朝ピラミッド → 午後に大エジプト博物館」が最強の組み合わせ
ピラミッドは、
- 朝7〜9時台がもっとも空いていて快適
- 日中は太陽が強く体力を奪いやすい
一方、大エジプト博物館は
- 広大な屋内空間で涼しい
- 午後の混雑は入口だけで、中に入れば鑑賞しやすい
という特徴があります。
ギザ・ピラミッド観光についての記事はこちらをご覧ください。
大エジプト博物館(GEM)はギザ・ピラミッドエリアからも近いため、ギザ周辺またはカイロ西部に宿泊すると移動がかなり楽です。
特にUber移動を前提にする場合は、
- ギザ中心部
- ピラミッド周辺
にホテルを取るのがおすすめです。
【PR】 ギザ・カイロ周辺のホテルを料金比較する(Agoda)
👉国内・海外ホテル格安予約のアゴダ館内の構造と回り方ガイド
大エジプト博物館は、4つのフロア(古王国時代、中王国時代、新王国時代、ギリシャ‐ローマ時代)と各フロアに設けられた 3つのセクション (社会・王権・信仰)によって構成されており、フロアによって時代が分かれている仕組みになっています。とにかく館内は広大で、すべてをじっくり見ようとすると1日では足りないほどです。

展示の説明文は基本的に英語とアラビア語ですが、英語が不安な人には 日本語音声ガイド付きのポータブルデバイスも用意されています。
なかでも特に人気なのが ツタンカーメン・ギャラリー。また、このツタンカーメン・エリアに限っては 日本語のパネル説明 も追加されているため、日本人旅行者でも非常に見学しやすくなっています。旧エジプト考古学博物館にあったツタンカーメン関連の展示品はすべてGEMに移され、まさに博物館全体の「目玉」と言える存在です。


おすすめの回り方
館内は非常に広大なため、最初からすべての展示を丁寧に見ようとすると、後半で体力も集中力も切れやすく、結果的に飽きてしまいがちです。これは、長時間の集中には限界があるとする心理学的知見とも一致します。
そのため、(エジプト文明に強い興味がある方を除けば)まずは 全体をざっくり眺めながら回る のがポイントです。その上で自分に興味のある時代を見つけて重点的に回る方法がおすすめです。
- ピラミッドが好き → 古王国時代フロア
- 政治が安定し、文化・芸術が洗練された時代 → 中王国時代フロア
- 神殿・ファラオの黄金期が好き → 新王国時代フロア
- クレオパトラやプトレマイオス朝の時代に興味 → ギリシャ〜ローマ時代フロア
特に、最大の目玉であるツタンカーメン・ギャラリーには、しっかり時間を割くのがベスト。展示はわかりやすく、日本語の解説も多いため、初心者でも十分楽しめます。
滞在時間の目安
じっくり見る場合は半日程度は必要。サッと見る場合で2時間程度を見ておけば問題ないでしょう。


関連記事
エジプト旅行7日間の費用まとめ
エジプト旅行は予算20万円で行ける?旅費の内訳と節約ポイントを詳しく解説しています。
カルナック神殿・ルクソール神殿1日観光モデルコース
午前は壮大なカルナック神殿、午後から夕方にかけてルクソール神殿を回るモデルコースや見どころ、アクセス・チケット情報を詳しく解説しています。
【2025最新版】ルクソール西岸を自転車で巡る半日モデルコース
王家の谷やハトシェプスト葬祭殿を自転車で巡る半日モデルコースを紹介。公共フェリーの乗り方からレンタル自転車の借り方まで、初めての方でも安心して回れるよう詳しく解説しています。
まとめ
2025年11月に正式オープンした大エジプト博物館(GEM)は、想像以上のスケールと展示クオリティで、エジプト旅行の「新しい中心地」になっています。巨大なラムセス2世像に迎えられ、ツタンカーメンの副葬品をはじめとする壮大な展示を、一つの場所でじっくり堪能できるのはGEMならではの魅力です。
ギザのピラミッドから近くアクセスも良いので、「早朝ピラミッド → 午後GEM」 の動線は非常に効率的。展示の情報量は膨大ですが、日本語ガイドや日本語説明のあるエリア(特にツタンカーメン展示)もあり、初めてのエジプト旅行でも安心して楽しめます。
日本(JICA)が大規模支援を行い、技術協力を重ねて完成したこの博物館は、まさに エジプトと日本の国際協力の結晶 といえる場所。古代文明に興味がある人はもちろん、そうでない人でも圧倒される体験が待っています。
ぜひ、カイロ・ギザ観光の中心に 大エジプト博物館 を組み込み、唯一無二のエジプト文明の世界に触れてみてください。
40代独身無職のゆる生活 Yuru Life Journal 
